久しぶりに赤川次郎以外の作家の本を読みました。もうすでに映画化もされていますし、今更って気もするんですが、面白かったので紹介します。とは言っても海上自衛隊の戦艦が舞台になっているので、専門用語もかなり出てきてなじめない方にはちょっとお勧めはできないかも・・・
【亡国のイージス 上巻】あらすじ
自衛隊の限界を感じつつ、新たな国防の礎となるシステムを搭載した護衛艦「いそかぜ」。この船の中で出会った男達。自衛官である父の背中を見つめ自分も自衛官として輝かしい道を歩んできたが、息子の死によって人生の歯車が止まってしまった艦長。優秀な兄と常に比較され、劣等感の中で自らの居場所を海自に見いだした先任伍長。暗い過去を背負い誰とも交わらず、船の中にあって異質な存在感を示す青年。それまで点でしか交わらなかったそれぞれの人生が、一つの船の中で交わって行く。在日米軍基地で起きた大惨事の真相を巡り日本と北朝鮮、両国間での策謀が巡らされる中、最新の設備を誇るいそかぜは暴走を始める。
【亡国のイージス 下巻】あらすじ
「現在、本艦の全ミサイル照準は東京首都圏内に設定されている。その弾頭は通常に非ず」とうとう発生した自衛官によるクーデター。叛逆の自衛官と北朝鮮工作員によって奪われた護衛艦の弾頭には米軍が開発した新型の化学兵器が・・・息子を殺された父の復讐が呼び起こした戦後日本、最大の悪夢。制圧作戦が展開される中、艦内に残り叛逆者と対峙する2人。その頃、化学兵器を消滅させる解毒剤(高性能火薬)を積んだイーグルが飛び立つ。孤立無援の艦内で必死の抵抗を続ける二人に残された時間は徐々に無くなっていく。各国の利害が絡み合い、明かされる衝撃の事実!果たして戦後日本最大の悪夢はどうやって覚めていくのか・・・
ってな感じです。ちょっとネットで映画の情報も調べてみました。是非、見てみたいな?ちなみにキャストが載っていたので主要メンバーを、私の感想を添えて書きます。
・仙石恒史 ≪いそかぜ≫先任伍長:真田広之
奪われた護衛艦を取り戻すために戦う男役。確かに真田広之はイメージに近いですが、原作の設定だと優秀な兄に劣等感を抱く・・・う?ん、この人はどちらかって言うと優秀な兄の方かな。
・宮津弘隆 ≪いそかぜ≫副長(原作では館長):寺尾聰
これはぴったりくる感じですね。息子を失った父の悲哀と、復讐をひた隠しにして優秀な艦長(映画では副長)として指揮を取る様はぴったりだと思います。
・渥美大輔 防衛庁情報局(DAIS)内事本部長:佐藤浩市
諜報機関の人間として汚れ役をしながらも何処か生真面目でぼっちゃんって感じがするんですが、突入作戦の計画を強引に立てたり総理に向かって思いっきり意見を言う展開の鍵を握る人。あっていると思いますね。
・溝口哲也/ヨンファ FTG3等海佐:中井貴一
謎の韓国諜報部員にして優秀な工作員。説得力にあふれる言葉を発する裏で何処か冷めた、腹のそこを読みきれないイメージを与える人物。これはかなりはまり役だと思います。
・如月 行(きさらぎ こう) ≪いそかぜ≫1等海士:勝地 涼(かつぢ りょう)
この方を良く知らないのでコメントは出来ないんですが写真のイメージでは、かなり役に近いと思います。